こんにちは。堺市北区の歯医者、もり歯科医院です。

お子様の歯並びをよくするマウスピース(パナシールド)があります。

健診時などにお子様の歯並びが反対咬合と言われたことはないでしょうか?

 

・反対咬合とは?

正常な噛み合わせは上の前歯が下の前歯より前にあります。しかし、反対咬合(受け口)は上の前歯と下の前歯の噛み合わせが反対です。

また、永久歯に生え変わる事により反対咬合が自然治癒する率は、わずか6%(15人に1人)といわれています。

なので、早期(3~4歳)に治るのが理想とされています。

 

・どうして反対咬合(受け口)になるの?

①上顎の成長が不十分

離乳が遅れたりおしゃぶりを長く使ったりすることで、頬の筋肉が常に緊張するため、上顎の骨を圧迫して成長を阻害してしまいます。

②口呼吸

鼻づまりなどの理由で口呼吸をしていると、口からたくさん息を吸おうとするため、無意識に舌の位置が下がりそれに伴って下顎を前に突き出してしまいます。

③そのほかの癖や習慣

そのほか頬杖をついたり、うつ伏せで寝たりといった習慣や癖は、一定方向から歯に力が働くことで並びを悪化させる原因になります。

 

・パナシールドプラスMedicalとは?

3歳から可能な受け口の矯正です。

筋機能を改善していく中で、正しい顎の成長を促すマウスピース型矯正装置で、反対咬合の初期治療に有効です。

柔らかい素材を使っているので痛みが少なくなっており、装着感が良いマウスピースです。

また、年齢に応じてサイズが2種類あり、個人に合わせて調整することができます。

S サイズ:3歳~9歳頃(乳歯列期~混合歯列前期)

L サイズ:9歳頃~(混合歯列後期~永久歯列)

 

・パナシールドを入れるとどうなるの?

 

悪習癖の改善にパナシールドを活用していきます!(筋機能の訓練)

①舌の姿勢位を挙げる

舌が下がっていると、下顎が舌により押し出される状態になります。舌を上に挙げる事で上顎の自然な成長を促します。それにより、下顎に加わる舌圧を取り除きます。

②上唇の圧を弱める

反対咬合の患者さんは通常より上唇の押さえる力が強いので、マウスピースを装着することにより、上唇の力を弱め、上顎の成長を促します。

③口呼吸の改善

鼻呼吸を習慣化することで、むし歯予防、口腔内だけでなく、感染予防やいびきの改善など、たくさんのメリットがあります。

 

・パナシールドの使い方

①受け皿の上に舌をのせ、マウスピースを口の中に入れて閉じます。鼻で呼吸ができるか確認ます。鼻呼吸が出来ない、または痛みがある場合は、歯科医師に相談しましょう。

②慣れないうちは日中に使用して1時間、2時間と少しずつ口の中に入れる時間を延ばしていきましょう。慣れてから就寝時に使用します。(6ヶ月~1年の使用が目安です)

口から装着がはみ出ていたら、口の中に入れてあげて下さい。慣れると朝まで装着出来るようになります。

 

・パナシールドの取り扱い

 

①マウスピースを外したら、ぬめりを取るように流水でよくすすいで洗いましょう。(※ブラシは使用しないで下さい)

②水気をとり、専用のケースに保管しましょう。(ティッシュ等に包むと誤って捨ててしまう可能性があります)

 

・最後に

乳歯列期からの早期初期治療が可能な「パナシールド」を用いることにより、お子様の成長過程にあわせて綺麗で健康的な歯並びにすることができます。

歯並びを整えることは、見た目の美しさももちろんですが、全身のバランスを整えることに繋がりますので、運動能力、姿勢などにも大きく影響があります。

お子様の健やかな成長のためにも、早期初期治療をお勧めいたします。

 

何かご不明点、お困りのことがあれば堺市北区の歯医者、もり歯科医院072-251-3010までご相談ください。

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