こんにちは。堺市北区の歯医者、もり歯科医院です。
みなさんは突然、食事中やふとした時に歯がかけて驚きながらインターネットで「歯 欠けた」なんて言葉を検索した経験はありませんか?一概に歯が欠けるといっても実は理由は様々なのです。今回は歯が欠ける原因やその処置方法をお伝えします。
歯が欠ける主な原因は4つあります。
虫歯
虫歯は歯の表面のエナメル質から進行し、その下の象牙質を溶かします。象牙質はエナメル質よりもやわらかい為、一部でも虫歯が象牙質に達するとそこからどんどん虫歯は進行し内側がスカスカな空洞状態になり、食べ物を噛んだだけでも歯が欠けてしまいます。
<処置方法>
虫歯になったところを削り、歯に代わりになる材料をつめます。虫歯の大きさや出来た場所によって、1回の治療で詰めるか型取りをして詰め物をはめ込むかは変わります。
外傷
転倒により顔面を強打したり、どこかに顔をぶつけることにより歯が欠けたり折れたり、時には歯が抜けてしまうことがあります。
<処置方法>
欠けた範囲の大きさによって処置方法は変わります
◦小さい場合
つめて修復することが出来ます。ただし、外傷時に歯に強い衝撃がかかっているので、早ければ数日、長ければ数年後に歯の神経が死んでしまうことがあります。
その後の経過を見守るためにも定期的な歯科検診は重要です。
もし、歯の神経が死んでしまったら歯の神経の治療が必要となります。
◦大きい場合
欠けた歯と残った歯の状態により変わります。神経を残すことが出来れば、詰め物やかぶせ物で修復出来ます。神経が露出してしまったら、神経を取り除く処置が必要になります。神経を取ると歯の寿命が短くなると言われているので、経過観察が必要です。
◦前歯が根元から折れてしまった場合
根元まで大きくかけてしまうとかぶせ物での修復が難しくなります。歯を残すことが難しいので、残念ながら抜歯となります。抜歯後そのままおいておくと将来的に口の中に悪影響を及ぼすことがありますので、抜歯後はブリッジや入れ歯、インプラントなどの欠損治療を行います。
◦歯が抜けてしまった場合
歯の根っこにある歯根膜を乾燥から守りなるべく早く(30分以内)歯科受診をすると抜けた歯を再植することが出来るかもしれません。抜けた歯の根っこの部分は触らず速やかに洗い、生理食塩水か牛乳に浸した状態でなるべく早く来院して下さい。もし生理食塩水や牛乳がない場合はお口の舌の下にいれ飲み込まないように注意しながら、歯を唾液で潤した状態でお越しください。早く戻すほど予後の経過が良好になります。
もし歯を戻すことができないとなれば欠損治療(ブリッジや入れ歯、インプラントなど)を行います。
歯ぎしり、食いしばり
歯ぎしりや食いしばりにより歯にかかる力はその方に体重の2~3倍ほどの力がかかると言われていて、主に起きている時よりも眠っている時の無意識なうちにギシギシしたりグッと噛みしめたりすることで歯がかけてしまうことがあります。
<処置方法>
歯の欠けた大きさによってつめるか型を取って詰め物をはめ込むか、神経を取ってかぶせ物をするかは変わります。
また寝ている間にはめるマウスピース(ナイトガード)を作りはめることで歯ぎしり、食いしばりにより歯がかけるのを予防することが出来ます。マウスピースはその人に合ったものを作るので、型取りをして作ります。
酸蝕歯(さんしょくし)
歯の表面のエナメル質は酸に弱い性質があり、酸蝕歯とは歯のエナメル質が酸によって溶け出し、歯がもろくかけやすくなる状態に歯を言います。
酸性の強い飲食物(炭酸飲料、柑橘類、酢など)を日常的に摂取したり、胃酸が口腔内に上がってきたりする(逆流性食道炎など)ことが原因です。
<処置方法>
歯の欠けた大きさによってつめるか型を取って詰め物をはめ込むか、神経を取ってかぶせ物をするかは変わります。
また対処方法として歯質を強化するためフッ素などが入った歯磨き粉を使用し、予防策として酸性の強い飲食物の摂取頻度を減らし、飲食後や胃酸が口腔内に上がってきたあとは、うがいをするなどがあります。
以上のことが、歯が欠けた時に考えられる原因や処置方法になります。どの原因にしても歯が欠けた時は速やかに歯科を受診するようにしましょう。
ご相談、ご不明な点等ございましたら堺市北区の歯医者、もり歯科医院072-251-3010までご相談ください。
もり歯科医院
堺市北区北長尾町6-4-1
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